Webエンジニアの年収はどれくらい？20代・30代の年収事情を解説

Webサイト制作などを担当する専門家である「Webエンジニア」は、あらゆる企業で活躍しています。

昨今はIT人材が不足しているため、高待遇でWebエンジニアを採用するケースも増えています。

そのためWebエンジニアに興味があるのなら、今後のキャリアの1つとして転職を考えるのもおすすめです。

Webエンジニアを目指す際には、仕事内容などの他に、年収などの待遇面を確認しておくのが重要です。

実際にどのくらいの年収になるのか把握しておくことで、具体的な人生プランや無理のない生活スタイルを構築できるでしょう。

本記事では、Webエンジニアの基本的な年収事情と、20代・30代でどのくらい年収が変わるのかについて解説します。

Webエンジニアの年収はどれくらい？

Webエンジニアは多くの業界で必要とされる仕事であるため、高待遇での採用枠が確保されることも多いです。以下では、Webエンジニアの年収がどれくらいなのか解説します。

Webエンジニアは平均で約558万円程度の年収

厚生労働省の「job tag」に掲載されている「システムエンジニア（Webサイト開発）」の結果を参考にすると、Webエンジニアおよびシステムエンジニア（Webサイト開発）の平均年収は、約558万円となっています。

月収はハローワーク求人統計データ（令和5年）を参考にした場合、約35万円です。

一般的な就業形態としては正社員が最も多く、次いで自営・フリーランスが多くなっています。

Webエンジニア全体の平均年収を考える際には、約558万円という数字が1つの基準になるでしょう。

Webエンジニアの年収は今後上がる？

Webエンジニアの年収は、今後さらに高まる可能性があります。

Web開発・保守・運用など関連する業務の価値は年々高まり、社内システムの構築やプロジェクトを成功させるためには、Webエンジニアの存在は欠かせなくなっています。

さらに「IT人材需給に関する調査 調査報告書」を参考にすると、将来的にIT人材は不足し、2030年には最大で79万人もの人手不足に直面する可能性が示唆されています。

企業は将来の人材不足に備えて、今から未経験の人材を育成する環境を整えたり、優秀なエンジニアを高待遇で採用する方針を取ったりして対策しています。

そのためWebエンジニアの人手不足が加速した場合、平均年収が大きく高まるケースも考えられるでしょう。

年代ごとのWebエンジニアの平均年収

Webエンジニアの平均年収は、年代ごとに変化します。基本的には年功序列で年収は高まるため、働き続けるほどに収入アップを実現できるでしょう。

以下では、20代と30代の年収に注目して詳細を解説します。

20代のWebエンジニアの平均年収は339〜445万円

求人情報サイト「求人ボックス」に掲載されているデータ（賃金構造基本統計調査）によると、20～24歳の平均年収が339万円、25～29歳の平均年収が445万円となっています。

20代前半の時点で300万円を超える年収を確保できているうえ、後半になると400万円を大きく超える結果に結びつく点が特徴です。

国税庁の「令和4年分　民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は458万円となっています。

20代後半の時点で給与所得者全体の平均年収に近づけることから、Webエンジニアは比較的待遇の良い職業だと言えるでしょう。

また、賃金構造基本統計調査のデータによると、20～24歳のWebエンジニアの月収は約25万円、賞与は約35万円です。

30代のWebエンジニアの平均年収は533〜573万円

20代のWebエンジニアの調査データと同じものを参考にすると、30代のWebエンジニアの年収は533〜573万円となります。

具体的には30～34歳が平均533万円、35～39歳が平均573万円です。

20代後半から30代前半で100万円近く平均年収が上がることから、昇給などによって高収入が実現しやすくなるでしょう。

また、同調査によると30代のWebエンジニアの月収は約31万円、賞与は77万円です。

Webエンジニアの平均年収は40代以降も上昇し、40～44歳で平均621万円、45～49歳で平均651万円となっています。

30代や40代はWebエンジニアとして多くの経験をしているため、転職や独立をして働き方を変えることも検討できます。

選択次第でさらなる年収アップに期待できることから、早めに30代からの働き方について考えておくのがおすすめです。

Webエンジニアが年収をアップさせるには？

Webエンジニアが自身の年収を上げるには、いくつかの方法があります。例えば以下の手段によって、Webエンジニアの年収を高めることが可能です。

勤続年数を重ねて昇格・昇給する

同じ会社で働き続けて勤続年数を重ねることで、自然と昇格・昇給のチャンスが増えます。

結果的にWebエンジニアとしての年収をアップさせ、安定した生活を確保することにつながるでしょう。

Webエンジニアとして実績を残し、会社に貢献していくことで、早い段階から年収が上がる可能性もあります。

職場によっては若手にチャンスを与えることもあり、20代から役職や重要なポジションについて、その対価として年収アップを実現できるケースも考えられます。

スキルアップや転職で大幅な年収アップを目指す

Webエンジニアの仕事に関するスキルアップや、より良い待遇で雇用してくれる企業への転職活動などを行うことで、年収を大幅に上昇させることも可能です。

仕事で活用できるスキルが増え、成果に直結することになれば、評価が高まって大幅な年収アップにも期待できます。

Webエンジニアとして高いスキルを持つことは、将来の働き方にも大きく影響するため、普段から時間を見つけて少しずつでも学習を進めるのがおすすめです。

Webエンジニアとして実績がある場合、転職によって大幅な年収アップを叶えられるケースもあります。

キャリア相談サービスなどを利用すれば、具体的な転職のビジョンを明確にできるため、計画的な年収アップを目指せるでしょう。

年収・待遇を重視して働く際には、転職も視野に入れて活動するのがおすすめです。

まとめ

Webエンジニアの平均年収は、比較的高い部類に入ります。

20代の時点で平均年収は339〜445万円、30代になるとさらに待遇が上がり、平均年収は533〜573万円程度まで上昇します。

Webエンジニアとして高いスキル・実績を確保し、実際に成果を出していくことができれば、早いうちから高収入を得られる可能性もあるでしょう。

Webエンジニアの年収を上げる際には、昇給や転職などのキャリア形成も重要です。

この機会にキャリアのプロに相談できるサービスを利用し、自分にとって最適な年収アップ方法を考えてみてはいかがでしょうか。